京都 宇治 平等院鳳凰堂は瓦屋根ではなく板葺き屋根だった可能性
京都 宇治 平等院鳳凰堂は瓦屋根ではなく板葺き屋根だった可能性
京都府宇治市の平等院は、平等院鳳凰堂が創建当時はその一部が板ぶきだった可能性が高いとして、当時の復元図を公表しました。
瓦屋根と板葺き屋根のハイブリッド
京都府宇治市の平等院は、平等院鳳凰堂が創建当時はその一部が板ぶきだった可能性が高いとして、当時の復元図を公表しました。
現在は全てが瓦葺きですが、翼廊・中堂裳階(もこし)と呼ばれる部分に傾斜がほとんどなく、瓦が葺きにくい形状であることから、創建当時、屋根の一部が板ぶきだった可能性が高いとしています。
瓦屋根と傾斜(勾配)の関係
瓦に限らず、屋根は、傾斜が緩ければ緩いほど雨漏りしやすい構造となります。
急な坂では勢いよくボールが転がり落ち、緩い坂ではスピードが遅くなります。
これと同じく、本来、屋根は雨が屋根の外(雨樋)に速やかに流れ落ちるように設計しますが、緩い屋根の場合は逆風等で雨が逆流し、隙間から雨が侵入し雨漏りしやすくなります。
瓦屋根の標準勾配は45度(4寸勾配)と言われていますが、現在は38.7度(2寸勾配)まで設置可能です。
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