屋根の健康診断(屋根点検)
屋根は、1年を通して強い日差し・雨風・台風・雪などの自然環境にさらされ、少しずつ劣化しています。
そして、ほとんどの場合、劣化には気づかないまま進行し、ある日突然「雨漏り」という深刻な症状として現れます。
国土交通省は、屋根点検を「5年に一度」を目安に実施することを推奨しており、早期発見・早期修理によって、大切なお住まいを長く安全に保つことができます。

屋根の健康診断(屋根点検)
以下のセルフチェック項目にひとつでも該当する方は、屋根の劣化や破損が進んでいる可能性があります。
雨漏りなどのトラブルを未然に防ぐためにも、屋根の専門業者による点検をぜひご検討ください。
※安全の為、セルフチェックを行う際は屋根の上に登らず、必ず地上または屋内の安全な場所からご確認ください。
セルフチェックリスト
※屋根の無料点検は、一部地域で対応できない場合がございます。
5年に1度の屋根の健康診断(国土交通省)
国土交通省は、屋根の点検時期の目安を「5年ごと」と定めており、さらに「屋根の全面的な改修(葺き替え)」については「15~20年」を目安に検討するよう案内しています。
定期的な点検と適切な修理が、住まいの寿命を大きく伸ばします。
部位 |
点検の目安 |
設備更新・劣化対策 |
屋根 |
5年周期 |
15〜20年で全面葺き替えを検討 |
外壁 |
3年周期 |
15年で全面補修を検討(窯業系サイディング壁) |
網戸 |
3年周期 |
15~30年で全面取替えを検討 |
畳 |
3年周期 |
15~20年で全面取替えを検討 |
引用:国土交通省住宅局『住宅リフォームガイドブック 令和2年度』/(一財)住宅金融普及協会「住まいの管理手帳(戸建住宅編)」
ドローンで屋根点検
「屋根のことなんて考えたことがなかった。」「まさか、うちが雨漏りするなんて。」「修理やリフォームってどうすればいいの?」
そんな不安や疑問をお持ちの方も、どうぞご安心ください。屋根は、分からないことばかりかもしれません。
屋根は普段見えない場所だからこそ、不安になりやすいものです。
当社ではドローンとタブレットを活用し、お客様の目で状態を確認いただけるよう、丁寧にご説明いたします。

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LINEで無料オンライン屋根点検
「心配だけど、わざわざ業者に相談するのも…」とお考えの方向けに、LINEを使った屋根の無料点検をご用意しております。
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ご利用の場合は、下記から友だち追加し「屋根点検希望」と送信してください。

屋根の健康診断(セルフチェック)
屋根材共通チェック
更に詳しくセルフチェックをなさりたい方向けに、少し細かいチェック項目を御用意しました。
まずは、下記の写真の中からご自宅の屋根に近いものをお選びください。
診断1 屋根材共通チェック
屋根材には様々な種類がありますが、ここでは多くの屋根材などに共通する修理が必要になる目安を紹介します。

屋根を見上げてみてください。何が見えますか?
このページを使って簡単にチェックしてみましょう。少しでも気になる点が見つかればご相談ください。
築10年以上の住宅で1度も点検・修理をしていない
屋根は雨や風、雪、日射(紫外線)など常に過酷な自然環境にさらされており、人間と同じで定期的な“健康診断”が必要です。見た目には変わらなくても、屋根の木材や防水シートが老朽化している可能性があります。10年目の点検は一つの目安です。
地震や台風など(暴風・強風を含む)を経験した
台風や地震などの揺れは、屋根の見える部分だけでなく、見えない部分にもダメージを与えることがあります。例えば強風で屋根材が繰り返し動かされると、留めてある釘が浮き上がることがあります。また、地震で屋根材が動くこともあります。これらは雨漏りの原因となります。
枯れ葉が落ちたり、屋根に鳥がよくやって来たりする
屋根材の間の枯れ葉やホコリなどは水を吸い込み、雨漏りの原因となります。鳥の糞に含まれている植物の種が発芽し、屋根に草を生やしてしまうこともあります。枯れ葉が雨樋にたまると排水を妨げ、写真のように樋から雨漏りを起こすことにもなりかねません。
屋根にエアコンの室外機・太陽熱温水器・ベランダなどがある
屋根に他の設備がしっかりと設置されていないと、屋根材がズレたり、破損したりします。そうした設備を取り付ける際に、屋根に詳しくない他の業者が歩いた場合でも屋根にダメージを与えて雨漏りにつながることがあります。
天井や壁に雨漏りと思われるシミがある
この写真のようなシミは、屋根からの雨漏りによって発生することもありますが、室内と室外の温度差によって発生する屋根裏の結露によるもの、壁からの染み出しによるもの、さらに動物の排泄物などが原因ということもあります。
屋根を塗り替えて5年以上1度も点検していない
そもそも屋根を塗り替えた時点で老朽化が進んでいたということです。そのままの状態で再度の塗り替えを行うことはおすすめしません。写真のように塗装面に不具合が生じ、雨漏りの原因になることも少なくないからです。塗装面の不具合は遠目ではわからない場合があります。
1つでも該当すればぜひご相談ください
診断2 日本瓦編
粘土を成形して焼き固めた屋根材で、日本で最も多く使われています。和瓦と言われることも。製法の違いによりいぶし瓦、陶器瓦、無釉瓦などがあり、形状も和形・平板など多彩です。

草やコケが生えている
瓦の隙間に雑草や草花が生え出したらいますぐ専門家による点検・修理の必要があります。植物の根っこは屋根の裏側にまで達し、雨水がその根っこを伝って天井裏に浸入してしまい、雨漏りの原因になることがあります。
土や漆喰などが崩れている
瓦屋根に使われている土や漆喰は、瓦を屋根に固定する材料や補助材として使われます。写真の漆喰は内部の土に雨水が当たらないように、また土が外から見えないように表面をふさいでいます。この漆喰が崩れていると雨漏りの原因となることがあります。
ズレ・脱落・ヒビ・割れなどがある
写真のように瓦に脱落などがある場合はいますぐ専門家による点検の必要があります。雨漏りの原因になるばかりか、台風や地震が発生した際に被害が拡大する可能性もあります。これは老朽化や専門外の人が屋根の上を歩くことで起こります。
耐震性が心配
瓦業界では大型の台風や地震を考慮した「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」を定めています。国立研究開発法人建築研究所で行われたガイドラインに基づく工法の実験では、阪神・淡路大震災の震度7にも耐える耐震性がありました。ご自宅の屋根が対応しているか不安な場合は、ご相談ください。
屋根材の重なりが何かでふさがっている
この写真のようにコーキング材などで瓦の隙間を埋める工法は、雨漏りにつながる可能性があります。瓦裏面の通気が妨げられて瓦裏が結露したり、雨水などを逃す場所がなくなったりするからです。
針金のようなもので瓦をくくっている
瓦は、屋根と一体化して固定されている状態が望ましいのですが、写真のように屋根頂部の瓦だけを針金などでくくっただけでは屋根と一体化していない可能性があります。そういった場合には大きな地震などで崩れることがあります。
1つでも該当すればぜひご相談ください
診断3 化粧スレート・セメント瓦編
化粧スレートはセメントや有機繊維を主原料とし、板状などに成形した屋根材。セメント瓦はセメントと砂を原料としたモルタルをプレス成形した屋根材。それぞれ全く違う素材ですが、チェックポイントは共通です。

色があせている
古くなった屋根に見られる代表的な相談のサイン。写真のように塗装面が色あせると屋根の美観が損なわれます。老朽化が進んだ屋根に不用意に上がると割れることもあり、いますぐ専門家による点検・修理の必要があります。
アスベスト(石綿)含有の可能性
スレート屋根の場合、極端に劣化しない限りはアスベストが含有されていても、すぐに危険というわけではありません。ですが、危険性を完全になくすには屋根リフォーム(屋根葺き替えもしくは屋根カバー工法)を行うのがベストです。
サビや穴があいている
化粧スレートの屋根では金属を使った部分があります。年月を経ると金属部分にサビが発生し、そのまま放置しておくと雨漏りを発生させる原因にもなります。特に棟の部分は中の木材が腐食して固定する力が弱まり、風による被害も発生しやすくなります。
コケが生えている
日当たりが悪かったり、風通しが悪い場所など家の立地や向きによっては写真のように屋根面にコケなどが生えて雨水を引き込んでしまったり、屋根の美観を損ねることになります。場合によっては屋根材そのものを痛める可能性もあります。
ズレ、脱落、ヒビ、割れなどがある
写真のようにセメント瓦のズレや破損は雨漏りの原因になるばかりか、台風や地震によって被害が拡大する可能性があります。一方の化粧スレートは平たいので見た目ではわかりにくいのです。
屋根材の重なりが何かでふさがっている
化粧スレートの重なる部分の隙間を塗料か何かが埋めてしまうと、雨水を逃す場所がなくなり、雨漏りにつながる可能性があります。屋根塗装の失敗などがこれに当たります。こうなると化粧セメント、スレート瓦1枚ずつ塞がった部分をカッターなどで開けていく必要があります。
釘が浮いている
化粧スレート屋根の場合、老朽化で金属部分を留めている釘が浮いてしまうことがあります。中の木材が腐って固定する力が弱まっている場合が多いので、そのまま放置しておくと台風などの強風で金属部分が飛んでしまう可能性があります。
1つでも該当すればぜひご相談ください
診断4 アスファルトシングル編
ガラス繊維基材にアスファルトを含浸・コーティングし、スレート砂や彩色焼成砂を圧着して製造するのがアスファルトシングルです。柔軟性のある屋根材のため、曲面の屋根にも使用しやすい屋根材です。

色があせている
古くなった屋根に見られる代表的な相談のサイン。表面が色あせると屋根の美観が損なわれます。剥がれを起こす可能性も高いので一度ご相談ください。
剥がれている箇所がある
アスファルトシングルで1番の問題になるのは剥がれです。雨水の侵入で下地を痛めて雨漏りの原因にもなりますし、一部が剥がれると台風時に一気に剥がれることもあります。剥がれを発見された場合はすぐにご相談ください。
コケが生えている
日当たりが悪かったり、風通しが悪い場所など家の立地や向きによっては写真のように屋根面にコケなどが生えて雨水を引き込んでしまったり、屋根の美観を損ねることになります。場合によっては屋根材そのものを痛める可能性もあります。
釘が浮いている
アスファルトシングル屋根の場合、留めている釘が浮いてしまうことがあります。中の木材が腐って固定力が弱まっている場合が多いので、そのまま放置しておくと台風などの強風で飛んでしまう可能性があります。
1つでも該当すればぜひご相談ください
診断5 金属屋根材編
ガルバリウム鋼板などを成形した屋根材。

色あせやサビがある
古い金属屋根によく見られるのですが、屋根材表面に発生する塗装面の色あせや、塗装面がはがれて金属面に発生したサビが相談のサインです。サビは進行すると穴があいて雨漏りの原因になります。
塗装のはがれ
古くなって色があせ、サビた金属屋根材を再塗装する場合、まずサビをきれいに落とすなどの下処理が必要です。これを怠って再塗装すると、後に写真のように塗装部が剥がれることがあります。
歪み、へこみなどがある
写真のように屋根面がへこんだり歪んだりしている場合は、そこから雨水が浸入したり強風により屋根材を飛ばしてしまう可能性があります。
釘が浮いている
老朽化などによって屋根の一部の釘が不自然に浮いている場合、放置しておくとそこから雨水が浸入したり、台風などの強風が入り込んで屋根材を飛ばしてしまったりする可能性があります。
雨音がする
大雨が降った時、雨粒が屋根面に当たって音が発生し、うるさく感じることがあります。特に昔のトタン屋根(10年以上前のもの。また、現在も安価なもの遮音材がありません)などの場合、遮音性に劣る工法が多いようです。音は屋根の勾配、断熱材の有無などによって異なります。
部屋が暑い
夏の日差しを受けて屋根面が熱くなり、その熱が部屋の温度も上げてしまうことがあります。特に昔のトタン屋根(10年以上前のもの。また、現在も安価なもの断熱材がありません)などの場合、断熱性に劣る工法が多いようです。
1つでも該当すればぜひご相談ください
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