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清水寺のご本堂の屋根が新しくなりました 平成の大修理

清水寺の本堂の屋根が新しくなりました 平成の大修理

2020年2月下旬に国宝で清水の舞台とも言われる清水寺のご本堂の屋根が新しくなりました。
コロナウイルスの影響が収束しましたら、桜や紅葉が美しいところですので、お花見や紅葉狩りにいかがでしょうか。

瓦屋根ではなく檜皮ひわだ屋根

お寺ですので日本瓦と思われる方が多いかもしれませんが、ひのきの樹皮=檜皮ひわだが使用されています。

檜皮葺ひわだぶきと呼ばれ、檜皮を密に重ねて屋根を覆う方法です。
職人は檜皮葺師ひわだぶきしと呼ばれます。

日本瓦は瓦葺かわらぶきと呼ばれ、粘土を焼成した陶器で屋根を覆う方法です。
職人は瓦葺師かわらぶきしと呼ばれます。

今回の工事は、前回の葺き替え(1964~67年)と同じく京都で約300年間続く有限会社宮川屋根工業さんがご担当されました。

総事業費は40億円・屋根工事だけで1.9億円

平成の大修理は、総事業費が約40億円でした。

ご本堂の屋根面積は約2,050㎡で、国内最大級です。
屋根工事だけでも修理費用が192,240,000円を超え、やはり国宝保護には大きな費用が必要になるようです。

守るべき屋根工事の伝統技術

檜皮葺きは、素材の性質上、おおよそ三十年ごとに葺き替えなければならないものですが、職人と材料不足が課題になっています。

現存する法人は、公益社団法人全国社寺等屋根工事技術保存会によると京都で2社となりました。
なお、類似した伝統技術の茅葺かやぶきの場合は3社です。

また、材料である檜皮採取を行う原皮師もとかわしの後継者不足も著しく、国会でも議題になったほどです。

同じく屋根工事の伝統に関わるものとして、すばらしい日本文化は次世代に伝えていきたいものです。

人見屋根店について


当社は1866年(慶應2年)、日本瓦の原料となる清浄な水と土を求め、京都で日本瓦の窯を開きました。
平成2年には京の老舗として表彰されました。

瓦の原料となる清浄な土と水を求めて

引用:日本農業新聞

当社が窯を開いた京都府の氷所は朝廷の氷室(氷を貯蔵し、夏に献上する場所)があったとされ、清浄な水と土で知られています。
その清らかさから、2019年の大嘗祭(だいじょうさい)では主基殿・主基田(すきでん)として祭殿・神饌(しんせん)をお作りする田として選ばれました。

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