明智光秀公の屋根(屋根の変遷)
明智光秀公の屋根(屋根の変遷)
当社は、丹波国で(現在の南丹市・亀岡市等)慶応2年に創業しました。
現在、NHK大河ドラマ『麒麟がくる(主演:長谷川博己)』に明智光秀公が取り上げられています。
屋根の専門家として、縄文時代から戦国時代・安土桃山時代・本能寺の変を経て現在までの屋根の歴史をご説明します。
なお、麒麟がくる 京都大河ドラマ館がございますので、ご案内します。
屋根の歴史
代表的な屋根は、主に以下の材料で作られています。
- 草葺き(茅葺き) ・・・ 茅や稲等の草類
※檜皮葺や板葺きを含む - 日本瓦葺き ・・・ 粘土を焼き締めた陶器
- 金属葺き ・・・ 鉄・トタン・銅・ガルバリウム鋼板・ステンレス等
- その他 ・・・ 天然スレート(※東京駅等)・人工スレート・アスファルトシングル等
また、主に以下の時代に使用されています。
屋根の種類 | 時代 |
草葺き | 縄文時代 草葺きが使用される。 戦国時代・江戸時代 板葺きが一般的な屋根となる。 |
日本瓦葺き | 古墳時代(6世紀)に仏教と共に渡来する。
【寺社・城郭】 【一般住宅】 |
金属葺き | 765年 奈良西大寺に銅瓦が使用される。 その後、銅瓦や鉛瓦が寺社や城郭で使用されたが、高価・錆びやすい等の理由で普及しなかった。 平成になり、ガルバリウム鋼板(GL鋼板)の登場により、普及する。 |
お城は瓦葺き・一般住宅は板葺き
つまり、明智公の居城は瓦葺き、一般市民は板葺きだったということになります。
【板葺き住宅】
※上側の2棟が瓦葺き/下側の2棟が板葺き
引用:blog 江戸時代の人になってみる/深川江戸資料館