相見積もりの注意点
相見積もりの注意点
相見積もりにおいて重要な点は、単なる価格の比較ではなく、工事内容と価格との「費用対効果」を見極めることです。
一般に、耐久性や施工品質の高い工事には相応の費用がかかる一方、低価格の工事は短期間で劣化し、再施工が必要となる可能性があります。
相見積もりの本来の目的は、こうした違いを正しく理解したうえで、ご要望や条件に最も適した業者を選定することにあります。
当店では、比較・検討にお役立ていただける「業者比較シート」をご用意しております。ぜひご活用ください。
安“すぎる”工事業者にはご注意
あまりに安い工事価格には注意が必要です。
たとえば、日当9,000円・年収216万円で求人している例もありますが、これで優秀な職人が集まるでしょうか。報酬が低ければ、モチベーションの低下や手抜き工事のリスクも高まります。
屋根工事の費用の多くは人件費です。
どの業者も材料や工法の工夫で価格を抑えていますので、適正価格に大きな差は出にくいはずです。
それにもかかわらず極端に安い場合、必要な工程の省略や質の低い材料使用など、見えない部分で品質が下がっている可能性があります。
「安い」は良いことですが、「安すぎる」はリスクです。
【重要】県・国の「許可」をもっているか
屋根修理や屋根塗装を行うには、運転免許や医師免許と同じように、県や国の審査を受けて「建設業許可(屋根工事業)」を取得する必要があります。
しかし、残念ながら無許可の業者も少なくありません。
また、「建築一式工事」や「大工工事」「板金工事」など、似た名前の許可もありますが、屋根工事とは全く異なる許可です。
なお、「許可=高品質」というわけではありません。
運転免許があっても運転が苦手な方がいるのと同じく、許可があっても技術や対応に差はあります。許可の有無はあくまで「最低条件」としてご判断ください。
補足
厳密には、1件あたりの工事金額が500万円(消費税別)未満であれば、建設業許可は法的には不要です。
しかし、近年はコンプライアンス意識の高まりから、許可を取得している業者が増えています。
なお、無許可業者の中にも腕の良い職人がいるのは事実ですが、一般の方が信頼できるかどうかを見分けるのは非常に難しいのが現状です。
そのため、「許可を持っていること」が最低限の安心材料となります。
国のHPで建設業許可を確認
国土交通省のHP(設業者・宅建業者等企業情報検索システム)で、建設業許可の有無を確認できます。
下記の手順でご確認ください。
【確認手順】
- 「商号又は名称(漢字検索)」に会社名を入力。
(※当店は、「有限会社ジャパン・ルーフ」です。人見屋根店はブランド名です。) - 「業種指定欄」の「業種(略号)」で、「屋」(屋根工事業の頭文字)を選択。
※外壁塗装や屋根塗装の場合は、「塗」(塗装工事業の頭文字)を選択。 - 「業種指定欄」で、「一般建設業」を選択。
- 「検索」をクリック。
- 許可の有無が表示されます。
【詳しく調べたい方向け】県庁で確認
県は、適切な業者選定を支援する目的で、工事業者の情報を公開しています。
県庁等への訪問が必要ですが、工事実績等の詳細情報を無料で閲覧できます。
確認を希望される場合は、県庁にお電話し、「建設業許可申請書等の閲覧をしたい」とお伝えいただければ、担当窓口から案内を受けられます。
一例として、京都府の方法をご案内します。