鬼瓦と鍾馗(しょうき)さん 京都の歴史
鬼瓦と鍾馗(しょうき)さん 京都の歴史
昔はどの家にも鬼瓦や鍾馗さんがあり、日本家屋の象徴でした。
当社は1866年(慶應2年)に京都で瓦の窯元として創業し、現在も京都全域で瓦工事を行っておりますが、最近では設置率が大きく減っております。しかし、現在でも屋根の重要な要素であることには変わりありません。
家族への祈りがこもった鬼瓦
意外かもしれませんが、世界遺産パルミラ(シリア)の入口の上に厄除けとしてギリシャ神話のメドゥーサ(ゴルゴネイオン)を設置していた文化が、シルクロード経由で中国に伝来し、その後中国で鬼に変化し、鬼瓦となったと言われています。
現在でも、「厄除け・魔除け」の目的で設置されています。
他にも、屋根を雨水から守る実用的な意味や富の象徴(鬼瓦・棟が大きい=裕福)として設置されています。
デザインは、家を守る祈りを込めたもの(火事を消す水・雲等)や幸運をもたら願いを込めたもの(打ち出の小槌や子孫繁栄のネズミ等)等があります。
既製品だけでも数十種類ありますので、ご興味のある方は製造メーカーHPをご覧ください。
また、鬼師と呼ばれる職人にオーダーメードで依頼する方法もあります。